こんにちは。
塾長のシャロウです。
ずいぶんと蒸し暑くなってきましたね。
セミもミンミンと鳴きだし、夏本番です。
すでに私はこの暑さに辟易しています。
しかし、暑さに負けずに掲題の内容に入っていきましょう。
①見る
見る、という言葉は英語でも日本語でもたくさんあります。
しかしながら、中学の教科書でもこのように書かれていなかったでしょうか。
【watch...~を見る】 【see...~を見る】 【look at...~を見る・・・】
これじゃ違いが全く判りません。
アメリカ人で英語を教えている友人にも確認を取りながら、自分なりに違いをまとめてみました。
◆watch
一言でいうと・・・目的を持って観察する
まずは、watchからです。
watchにはよくTVがくっつくイメージですね。
・I watch TV.
・I often go to the park to watch insects and birds.
・Watch my baby carefully.
何かの目的意識をもって(大体動くもの、変化するものを)観察するイメージがあります。
1文目の【テレビ】の場合は、「テレビに映し出される内容を(自分の意志で)視聴」しますので、watchが正しいです。
2文目は虫や鳥の生態を観察するのが目的なのでしょう。 seeとの違いはあとで取上げます。
3文目は「赤ちゃんをよく見といてね」という意味です。
◆see
一言でいうと・・・視界に入る
seeはよく出てくる動詞の1つです。【会う】【理解する】という意味もあります。
・I see a bird.
・Can you see the ghost over there?
・Did you see Mr. Asai?
1文目はwatchの2文目と違い、目的意識はありません。
ただ、【鳥】が視界に入っていることを述べただけです。「鳥がおるねえ」くらいです。
2文目は【そこにいる幽霊】が「目に見えて」いるかどうかを聞いています。そこに目的も何もありません。
3文目は【浅井先生】に会ったか、あるいは「見かけた」かを尋ねているだけです。
◆look at
一言でいうと・・・集中する部分を明確にしてじっと見る
私の感じ方では、seeとwatchの半分半分を取った感じです。
具体的に説明していきます。
・Look at the insect!
・Please look at the board.
・I am looking at your book, not your pen.
どれも似たような文章ですが、どれもseeで見えている広い視界の中から1つを取り出して、それを注視する動きです。
1文目は、【特定の虫】に焦点を当てろ、と言っているのです。ほかの物には目もくれるな!ということです。
2文目も周りの人間の視界を【板(ボード)】に集めさせているわけですね。
ただ、経過観察するわけではないので、あくまで視界の意識を動かしているだけです。
3文目は、どれに焦点を当てているかを説明しているわけです。
「君の本を見ているんだ、ペンじゃないよ」
★特別編
I watch a movie.
I see a movie.
の違いは??
これはなかなか難しいのですが、
"I watch a movie."はテレビやPCなどで視聴する場合のみwatchを使います。
"I see a movie."は映画館で見る場合に使います。
ここらへんはニュアンス勝負なのでしょうが、
"see"は視界が広いので、大画面に映る映画を視界をマックスに広げて見るからなのでしょう。
"watch"はもっと狭いものというわけですね。
英語は奥が深いですが、日本語も同様に「見る」の類義語が非常に多いので、
基本的にはそれぞれ使い分ける必要があるわけです。
今回はポピュラーなsee, watch, look atでした。
次回以降もいろいろ用意していきたいと思います。
Comments